■ ブラストビートとは
ブラストビートはグラミー賞を多数受賞した世界的なアーティスト「U2」を発掘した音楽プロデューサーであるロバート・スティーブンソン氏が2003年に立ち上げたアイルランド発祥の教育プログラムです。
日本では2009年に有志がNPO法人として設立し、世界では5カ国目となります。社会人ボランティアが中心になって運営しています。
●「大人のまねごと」じゃない、本気!の体験
学生6~9人で「音楽イベント会社」を結成します。プロジェクトの目標や目的、リーダーなどの役職も自分たちで考えて決定。
音楽イベントのコンセプト作り、会場探し、アーティストとの出演交渉、チケット販売、すべて自分たちで考え、動き、実現します!
その活動を過去のプログラムの先輩である「経験者メンター」と、豊かな経験を持つ「社会人メンター」が計3~4人程度ついてサポートします。
●利益の25%以上は、自分たちで選んだ活動に寄付!
社会にはたくさんの課題があります。震災からの復興、貧困や差別、教育の問題、途上国の支援、・・・。
その中でも、自分たちが応援したい団体やプロジェクトを選んで、そのために音楽イベントを企画してお金を稼ぎ、その利益の一部を寄付することで、自分たちにも身近な社会貢献を実感できます。
● 100日間のプログラムの流れ(2024年冬期は、定例ミーティングは主にオンラインで、一部は対面での会議も。イベントはリアル開催を基本に、オンラインも検討できます)
■SETP1
「音楽イベント会社」を立ち上げ
高校生・大学生、若者のアイデアで理念・ロゴ・担当する役職などを決める
ブラストビートの特徴のひとつは、ただのサークルではなく、実社会の「会社」と同じように活動することです。(だからこそ、対外的な責任も生じます)
まず、ひとりひとりが「自分は何をしたいのか」、そしてチームとして「何のため、誰のために、何をつくるのか」を全員で考えながら、自分たちが活動する意味を考えて、「企業理念」としてまとめていきます。
並行して、会社名を決めたり、ロゴのデザインを作ったり、「社長」をはじめ、企画、営業、会計など、運営に必要な“役職”も、自分たちで話し合い、決めていきます。
組織を運営し、イベントを実現するには、本当にいろいろな役割が必要です。
ブラストビートに参加するひとりひとりが、それぞれの好きなこと、得意なことを活かし活躍することで、互いを認めあい支えあう「チームワーク」を発揮すれば、そのチームにしかできない、ユニークなライブができるはずです!
■STEP2
ライブを企画し、集客する
コンセプト作り・出演者ブッキング・広報などに挑戦
「会社」として動き出した後は、音楽イベントを具体的に企画していきます。
お客さんをイメージし、「どういうコンセプトにするのか?」「値段に見合うだけの魅力はあるのか?」などを話し合っていくのは、大人たちが日々、社会で実践しているビジネスそのもの。
お金(ビジネスとしての収支)についても自分たちで考えます。
「どんなことにお金がかかるのか?」
「チケットはいくらにするのか?」
「〇〇万円の利益を出すには?」
など、ひとつひとつを具体的に考え、自分たちで決め、進めていきます。
アーティストへの出演交渉や、ライブハウスとの交渉など、難しいことにもチャレンジ。
また、オンライン配信する場合には、配信プラットフォームの特徴を調べたり、配信の技術的なことを学ぶことも必要になります。
ブラストビートの活動は、すべてが「リアル」です!
■STEP3
ライブを演出、実際に運営 / 利益の25%以上を寄付する
ライブ当日の運営も自分たちで
利益の25%以上は自分たちの選んだNPOやチャリティに寄付
「主催者」として、音楽イベント当日のすべてを自分たちで運営します。
受付から司会進行など、すべての現場を仕切ります。会場の装飾や音響・照明の演出など、すべては「主催者」であるみなさん次第です。
ライブで稼いだ利益の25%以上は、自分たちで選んだNPOやNGO、チャリティなどに寄付します。
寄付をするには、
「自分たちのお金を何に役立ててほしいか?」
考えてください。自分たちで調べたり、NPOの活動の現場に見学に行くなどして、「自分たちで稼いだお金が何に活かされるのか」について、しっかり考えてほしいです。
● 学生チームを支える「メンター制度」
ブラストビートの大きな特徴のひとつが「メンター制度」です。
社会人メンターは、定例会議に同席し、様々な業種で働くビジネスマンとしてのキャリアや経験を活かし、みなさんのチャレンジをサポートします。
でも、何かを指示したり、正解を教える先生のような役割ではありません。
あくまでも、主役はメンバーのみなさんです。いつもの学校生活では出会えない、ユニークな社会人と出会えるのも、ブラストビートの魅力です。
さらに、過去にブラストビートを経験したことのある大学生や若手社会人が、「学生メンター」「経験者メンター」として加わり、1つの学生チームにつき3~4人のメンターがサポートします。